idon!のサービスポリシー

「形にしてみたい事業アイデアがある。」

「実際にアイデアを形にしてみたけど、ここからどうやってこのサービスを育てていこうか。」

「今後の事業の成長をなんとなくこう、描いてはいるけど、もっと違う方向性があったりしないだろうか。」

「とにかく、日々のアンテナ感度を高めるための、思考訓練をしていたい。」

そんな風に、“アイデア”と共に、日々自らの事業であったり、創作であったりと向き合い格闘している人達の思考をストレッチする場所として、idon!(アイドン)というプラットフォームをつくってみました。

idon!という名前は、こんな言葉遊びから生まれています。

Idはラテン語で、本能的なエネルギーの源泉。 idoは、アクションの“I DO”。 n! はエヌの階乗、自然数n個分の掛け算、積の連なり。

ido + n! → idon! アクションすることで、「思いがけない」連なりが生まれていく。

そして、idon! にYou が加われば、 Youidon!(ヨーイドン!)にもなる。

!はエクスクラメーションマーク。

ひらめいた!とか、すごい!とか、思いがけないものに出会った時の、感嘆符でもある。

I DO + n! = idon!

You → idon! = Youidon!

これが、idon!のプラットフォームを形づくる、方程式。

アイデアをシェアして、アイデアを介して人が連なり、「思いがけない」出会いやひらめきを誘発する、知的刺激のある空間をつくる試みです。

Web3が持て囃されている中で、Web2ど真ん中を走るサービスとなっていますが、逆にこれはこれでちょっと新しさを感じられたり、馴染みやすく感じてたりしてもらいつつ、一人でも多くの人に、のびのびと使ってもらえるサービスになれば嬉しいです。

idon!のアイデアフォーマット

idon!内の記事を見て頂くと分かる様に、記事の構成は、無料で読める部分と、有料で読める部分に分かれています。

この形自体はきっと、noteさんなどでも馴染みのフォーマットだと思います。

noteさんとの違いと言えば、これはよりidon!の方が制約が大きい話にはなるのですが、有料部分は110円固定で、記事投稿者は自由にコンテンツの値付けが出来ません。

また、冒頭の無料部分は、記入可能な文字数を200文字目安、300文字以内に制限しています(有料部分は文字数たくさん、リッチに書いて頂けます)。

この制約は、idon!がアイデアをシェアして、そこからコミュニケーションの連なりが生まれることを考えてのものです。

アイデアをシェアするエレベーター“リーディング”

エレベーターピッチという言葉がありますが、これは、エレベーターに乗っている間の20秒間で、アイデアを伝えて興味を持ってもらえるかの勝負、の様な意味合いで使われていますよね。

idon!では、人が20秒で読む文字数、「200文字」を目安に、エレベーター“リーディング”としての冒頭文を書いてもらうフォーマットになっています。

このエレベーターリーディングを読んでみて、続きに興味が持てたり、アイデアに集まっているコメントを見てみたい、自分もコメントを通してアイデアに参加してみたい、という方は、「1ドル」でそのアイデアの続きと、アイデアのブラッシュアップのためのコメント欄の読み書き部分にアクセスすることが可能になります。

これが、idon!の基本形として設計しているフォーマットです。

なんとも言えない伸びやかさのある、「1ドル」空間

idon!は、記事を1ドルで“買う”サービスではなく、アイデアに1ドルで“参加する”サービスだと考えています。

実際には110円税込であって、昨今の円安傾向も相まって「1ドル」とは乖離があるのですが、本当にドル建てで決済してしまうとそれはそれで色々とオペレーションが煩雑になってしまいますし、かといって「100円」というとちょっと意図したいニュアンスと違うものになってしまうということで、サイゼリヤさんのミラノ風ドリアならぬ、1ドル風110円決済、ということで、ご容赦ください、、、

先にも触れた様に、idon!では、記事を購入した人のみ、コメントを読み書き出来る様にしています

110円というフィルタを介すことで、程よい心地良さのある空間だったり、程よい熱を帯びたコミュニティに発展する場がつくりやすくなるのではないか、という考えから、あえてそうした設計にしています。 「1ドルフィルタ」とでも名付けましょうか、これを象徴するかのような空間が私の身近にあるので、紹介させて頂きます。

東京都庭園美術館

東京庭園美術館の、庭園。

ここに通う人のほとんどが美術館目当てになる中で、庭園に入るだけなら、200円。

私は目黒という場所に住み始めてまもなく15年、今も徒歩圏内にあるこの庭園にはよく通っています。

1回200円、と考えるとちょっと足踏みしそうなものですが、同じく庭園に頻繁に通いたい近隣住民も一定数いる様で、年間パスポートも発行されています。

年間パスポートが、1,500円。

月1,2回以上足を運ぶ近隣住民にとっては、とてもありがたいパスポートになります。

パスポートの発行枚数には制限があって人気もあり、毎年、発行から1~2ヶ月で売り切れてしまう程です。

庭園自体のクオリティはもちろん大変申し分なく、くつろいだり子どもを遊ばせるには十分すぎるくらいのスペースがあり、いつ足を運んでも、伸び伸びと出来ます。

対照的な場としては、この庭園美術館のすぐ隣に広めの児童遊園(こちらはもちろん無料)があって、こちらは週末にのぞいてみればいつも、子ども連れの家族でごった返しています。

そんな中、庭園は週末でも、いつも広々と使えて、備え付けのテーブル席に腰掛けたり、シートを広げたりしなから家族で日向ぼっこやランチを楽しめるんです。 「1ドルフィルタ」を通すだけで、これほど違った時間の流れる空間になるのかと、当初驚きました。 あとこれは最近知った話で、元SMAPの中居さん月額100円のファンクラブを始められていました。

このファンクラブについては、無料で場を開いてカオスになってもあれだし、ちゃんとお金を頂いてもライブとかをやるわけでもないし、とにかく、のんびりやりたいから、100円!というような趣旨だと理解しています。 私もこの話を知ってすぐさま、中居さんのファンクラブに加入してみて、日々のんびり、ウォッチしています。 100円ファンクラブだからこそ、お互いのんびり構えていられる、というのはありそうでない体験に思いました(補足で書くことでも無い気もしますが、所謂一般的な形で運営されている某女優さんのファンクラブにも入っていまして、これはこれで全く違う形で楽しめています)。

(話はやや拡がってしまいましたが、)1ドルというチケットを介すことで、純度の高いコミュニケーションが生まれやすくなって、アイデアの熱量が高まっていき、思いがけない気付きや出会いが生まれていく。

そんな1ドルの妙が効いたプラットフォームを、idon!ユーザーの皆さんとつくっていけたら嬉しく思います。

2022年5月某日

idon! 発起人 佐藤大知 記